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2001/12/20/(Thu)
マニュアル
マニュアル作成にも国語能力が必要で
判りにくいものは本当に判りにくいが
読みやすいものは熟読すると、なかなか役立つし実際身に付く。

昔、某放送局でバイトしていたとき、俺が直接ついた上司が
あまり多くを語らない職人気質の人だった。
入ったばかりなのに、既に何でも俺が知っているという前提で
何でも言いつけてくる。
質問も殆ど許されなかった。
しょうがないので一生懸命自力で覚えるしかなかった。
バイト用マニュアルも有ったのだが、
本当に基本だけ、10行程度のものだったので殆ど役立たず。

契約期限終了が迫った或る日、
後継者にも同じ苦労をさせたくないと思った俺は
完全盤マニュアルを作る決心をし、暇をみて作成を始めた。
自分でも「完璧だ」と惚れぼれするようなマニュアルが完成し
それは無事、後継者に手渡された。

昔、日本社会では所謂「常識」とか「師弟制度」のような
そういう、目に見えない規律のようなもので
何でも統率が取れていたのだろうが、今はそれが消えてしまった。
ハンバーガー店のような、とてつもなく細かいマニュアルも
或る意味、時代の要請なのだろうと思う。
実際、何処に行っても同じ味が欲しくて入るのだから
スタッフ個人の思惑が入ってもらっては困るのだ。
従業員同士でも、教えた、教えない、の水掛け論になるし。

だが今現在、実際に俺の望んでいた社会になってみると
「本当にこれでよかったのだろうか?」とも思う。
放送局バイト時代は本当に苦労した。
だがそのように、言葉や文章ではなく、身体で覚えたということが、
その後の、バンドの仕事などに大いに役立ったと思っているからだ。
そのときのバンマスの理不尽さは、放送局上司の比ではなかった。
だが言っている内容は、すべて本質を突いてもいた。
彼に逆らうには、音楽を否定せねばならなかったのだ。
その仕事を通じて、世の中には
マニュアルでは到底賄い切れないような仕事があると知った。

俺が一生懸命作った
当時の完全版マニュアルは
今も役立っているのだろうか?
まだ使用されていれば嬉しいけど
必要無くなっているとしたら、
それはそれで、また嬉しいかもしれない。
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